建物の躯体を打つために必要不可欠な型枠を作製したり、解体する作業に従事する型枠大工の仕事は、躯体工事に関係する作業員のなかでも特に多くの道具が必要と言われており、そのなかでも特に重要と言える道具をピックアップしたので、一個ずつ解説していきたいと思います。

腰袋

大小多数のポケットがついた収納ポーチで、ウエストのまわりに身に着ける事が出来ます。色々な工具をまとめて効率よく持ち運ぶことの出来る腰袋は、型枠大工にとって必要不可欠な物の一つです。

墨つぼ

墨と糸が内蔵された道具で、躯体や型枠にまっすぐな線を転写させるのに使用する道具です。規模の大きい建物であればあるほど、少しのずれが重なって大きな差となってしまうため、精度の高い型枠を設置するためにも必需品と言えます。

セパレーターフック

基本的に型枠に使用されるパネルには孔が均一にあけられています。その孔にセパレーターという金物を通して型枠内部の幅を決定し、パネル同士のズレを無くす事ができます。このフックは目視出来ないパネルの向こう側にあるセパレーターを探し出す際に用いる工具です。

仮枠ハンマー

型枠の形成、解体の両方で活躍するハンマーです。ベニヤ板を釘で固定するさいに使用するだけでなく、角材やパネルの位置の微調整にも使われます。また解体作業時には型枠に打ち付けられた釘を抜いたり、パネルそのものを剥がす時に用いられます。

バラシバール

強固に張り付いたベニヤ板やパネルを躯体から剥がす際に重宝するのがこのバラシバールです。様々な長さのものがあり、軽量で曲がりにくい物が一般的に使いやすいと言われています。ちなみに釘抜きに特化したバールもあり、別名カジヤ(鍛冶屋)と呼ばれていたりもします。

ロングインパクトソケット

インパクトレンチと呼ばれる工具を使ってナットを取り外す際に使用するソケットです。長さがあり、フォームタイまで届きやすいので効率よく解体作業を進める事が可能となります。

まとめ

今回は特に型枠大工の方が無いと困ると言える工具について解説させていただきました。一つ持っているだけで作業効率が大幅にあがる可能性のある工具ばかりなので、持っていない方は是非揃えてみてはいかがでしょうか。