工事現場のまとめ役であり、常に仕上がりや納まり、工程等のチェックで忙しい現場監督のお仕事で持っていると業務効率があがる物や、用意しておかないと仕事にならないような必需品をリスト化して解説していきたいと思います。

ベルトホルダー付きコンベックス

一般的にはスケールやメジャーと呼ばれる距離を測る道具です。施工図通りに現場が作られているか、次はどの位置に何を配置するかなど、正確な距離を測れない事には始まらない必要不可欠な道具です。ベルトに固定できて、先端部に磁石がついており、落下防止用の副綱、そして5.5mまで測れる物があると高所作業などでも安心して使用する事が出来ます。

溶接ゲージ

鉄骨の溶接部を確認する時に使用する特殊な形状の道具で、溶接前の加工測定や隙間、段差、食い違い段差など、接合部の精度を出すために便利です。

ノギス

鉄筋の圧接幅やふくらみなどを計測する時に使用する精密な道具です。目盛りが記載されているものや、デジタルで測れるものもあり、ミリ単位での調整が必要な箇所の管理に必須なアイテムの一つです。

ラチェット(17-21)

主に仮設現場に使われるクランプの多くが17と21のラチェットで調節可能です。クランプがしっかりと締まっている事をチェックしたり、資材や機材を番線で固定する際のシノとして使用する器具です。

墨つぼ

墨出しという作業に必要不可欠な道具で、建物の躯体(コンクリートの壁や床)に取り付けるLGSといった金型や給排水用のパイプの初期位置など、様々な器具の取付位置を正確に目印として残すために使われるもので、これが無いと他の作業員や職人へ適切な位置での設置指示が出せなくなってしまう重要な道具です。

クロスロッド

現場を管理する際には施工箇所を写真に収めて残す必要があります。その際に配筋間隔や部材の設置位置などに添えて、第三者から見ても設計上の数値と合っているか分かるようにロッドを使用するのが基本です。

クラックスケール

躯体に入ってしまったひび割れを計測するために使用する器具です。適切な処理を施すためにもひび割れの幅を正確に調査出来る専用のスケールがあると安心です。

ニッパー

別名番線カッターとも言い、資材を固定する時に使う番線を切断するための工具です。多くの資材が番線で固定されて搬入されたりするので、ニッパーが無いと荷ほどきだけでも一苦労です。

落下防止ワイヤー

管理する建物が高所になればなるほど、落下防止用の道具の重要性は上がっていきます。ペン一本でも高所から落として下にいる作業員に当たれば大けがに繋がる可能性もあり、危険予知の観点からも必須なアイテムの一つです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。管理という仕事の性質上、設計図通りに施工されているかどうかの確認や、安全のための道具が目立ったかと思います。まだ揃えきれていない方は是非上記の道具を検討してみてはいかがでしょうか。