一人親方にとって、現場に好かれるのはとても大事です。好かれるだけで仕事がきやすくなったりもしますし、何より働きやすいです。しかし好かれるためにやることはそんなに難しいことではありません。今回は現場での一人親方の上手な立ち回り方を紹介します。
【挨拶】
当然のことを言いますが挨拶は元気よく行いましょう。
現場にて挨拶をしていると毎日のことであり元気よく挨拶することがダサイと思っている人も多いかもしれません。でも時に現れる元気の良い笑顔の挨拶を見ると、 なんだか元気をもらったと言う覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
つまり 私たちは元気な挨拶をされるとこちらも元気になるということを知っているのにも関わらず、あまり元気のない挨拶をしがちです。特に建設の現場ではそれがカッコ悪いことのように扱われていることも少なくありません。
でも毎日、会う現場で元気よく挨拶をされればどうでしょうか?若い人であっても熟練の職人さんであっても悪い気持ちになる人はいないはずです。どれだけ経験を重ねても、まず相手の心を掴むには挨拶からです。
【人を助ける】
例えば仕事がとても忙しく、どこも働いてくれる職人さんを探しているときに、せっかく休みを取れた休日を返上して困っている現場を助けるなどです。
仕事が忙しい時ほど断れる状況にあると言うふうに思いますが、 そういう時に助けられる人ほど困ったときに助けてもらえる人になれるでしょう。
つまり業界が大変な時こそ、つまり自分が大変な時こそ、誰かを助けられる人が現場で好かれる人だと思います。
このほかにも困っている人を見つけたら声をかけたりとか、過去に自分が困った事を思い出しそのことにつまずいている人を見つけた時に声をかけたりとか、など困っているときに助けられればその人のことを好きになるでしょう。
人は困っている時に助けられた人のことを絶対に忘れる事はありません。
業界が忙しい時に、いつも電話がかかってこないところからかかってくるなんてこともあるでしょう。困っている時だから電話してきやがってと思うのが人間です。しかしそこはグッと堪えて、快く仕事を引き受けましょう。
自分が大変な時業界が大変時こそ人を助けてその時に恩を打っておく。 便利に使われているだけかもしれませんが、そんな事は置いといて人に好かれるためには必要なことだと思います。
【先回りする】
もちろん指示をいただいてない仕事を勝手にやる事は建設の現場において望まれることではありません。 しかし仕事を遂行するのではなく準備をしておくことができます。
そういえばこの仕事を依頼いただいた場合は大体セットでこの仕事もある、みたいな現場は経験上わかるはずです。
しかし相手方から依頼をされていない場合その準備を行わずに現場に行くことも多々あるでしょう。その結果現場で声をかけられて、その準備をしていないと言うことで断ることもよくあると思います。
そこでもし準備をできていたのであれば急遽その人の助けを行うことができ、現場で好かれる一つの要因になれるでしょう。
外国人作業員と打ち解ける
最近では、外国人の作業員がとても増えました。外国人の多くは日本語が苦手でカタコトなことが多く、上手にコミュニケーションを取ることが出来ないかもしれません。ここからは外国人作業員との打ち解け方を紹介します。
【スマホ利用】
まずは言語の問題があります。 日本で働いているくらいなのである程度日本語ができる事を見込めますが、 完璧ではないことも多いでしょう。
そんな時に日本語がうまく話せないことを乗り越えるにはどうすればいいでしょうか。
本人に日本語を勉強してもらうのが1番の解決方法ではありますが、 しかしだからといってすぐに日本語が上達するわけではありません。 勉強すれば数ヶ月後もしくは数年後には日本語が上達し一定のコミュニケーションが取れる可能性ももちろんあります。 しかし現場では日一日と作業が進んでいきます。上達を待っているわけにもいかないでしょう。
ではどうすべきか。それはスマホの翻訳機能を利用すると良いでしょう。
現在スマートフォンには様々な翻訳アプリが存在しており、日本語の声で入力をすればそれを英語に直して発音してくれる機能も備わっています。
もちろん英語 だけでなく世界中様々な国の言語に対応しているアプリもたくさん存在しています。
つまり日本語がうまく話せなかったとしても、こちらが母国語をしゃべれなかったとしても、ある程度のコミュニケーションは取れるわけです。
普段は普通に会話をしていただき、どうしても日本語がうまくしゃべれない時は翻訳機能を出してお互いに翻訳をしながらしゃべってみてはいかがでしょうか。
仕事がうまく進まないストレスもあると思いますが、外国人にとってもコミュニケーションが取れないのはストレス以外の何物でもありません。母国に住んでいる日本人である僕たちの方が歩み寄って上げてうまくストレスなく働けるようにしてあげましょう。
そうやってこちらから歩み寄っていけば向こうもがんばってコミュニケーションをとってくれるでしょう。
人間同士なのでそういった気遣いも必要だというふうに思います。
少し話がそれましたが、まず言語の壁を乗り越えること。そのためには本人だけに任せるのではなく、スマートフォンのアプリを使って歩み寄ってあげることでうまくコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
【異文化理解】
日本は世界で最も時間を守る国だと言われています。つまり 時間を守ることが当たり前の文化です。それに対し世界では日本ほど時間を守る必要性を教えられていない国もたくさんあります。 つまり出身の国によっては時間を守らなければならないと言う意識が低い方もいらっしゃるでしょう。
だからといって時間に遅れて良いわけではもちろんありません。 日本で働くからには日本の文化の中で生活していただく必要があります。
しかし頭ごなしに時間を守ることが普通だとし、それを押し付けると外国人にとっては息苦しい場所になってしまう可能性があります。ですから日本では時間を守らなければならないと丁寧に教えてあげるようにしましょう。
もしあなたが海外に行って待ち合わせをしたとします。その時相手が遅れてきた場合苛立つのはマナー違反です。 なぜなら時間を守ると言う文化のないところでは、時間を守らないことを怒る人の方が悪くなってしまうのです。 そして海外に行った時にどうしても苛立ってしまうイメージは拭えないと思いますか、同じように外国の方が日本で暮らしていると当たり前に感じるつまり文化の違いによって常識は変わると言うことです。 そして海外に行った時にどうしても苛立ってしまうイメージは拭えないと思いますか、同じように外国の方が日本で暮らしていると当たり前に感じる ことが難しい文化もあるでしょう。
文化の違いとはこういうことです。
日本とは文化の違う国で育った人であると言うこと。それを念頭に置いた上でコミュニケーションを取る。具体的には当たり前として押し付けないこと。そして日本では仕事をする上で時間を守る必要があること。を丁寧に伝えてあげる必要があると思います。
まとめ
以上、一人親方の現場における立ち回り方を紹介しました。人との関係性をよくするには、コミュニケーションは必須です。我を出し過ぎず、良い現場雰囲気を作りましょう。