前回防水工の仕事内容などについて説明させて頂きましたので、今回は防水工になるための資格や労働環境、年収、そして独立するために必要な開業資金などについて解説していきたいと思います。

防水工の目指し方

防水工として働くために必要な資格はありません。一般的には防水工を生業にしている親方や工務店などに就職して防水技術を習得し、3年から5年の歳月をかけて一人前となる事が多いです。防水工事の種類や工法によって難易度に差があり、弟子入り又は就職した会社の専門によって変わってきます。

防水工を目指すと決めている場合であれば、職業訓練校を利用して事前に基礎的な知識を身につけておく事も出来ます。自治体が訓練を支援している所もあり、無料で受けられるため、始めやすい環境となっています。

労働環境

防水工事を必要とする場は基本的に建設現場です。休日でも稼働している事が多く、工期や工程の関係で出金を余儀なくされる事が少なくありません。

また賃金は日給制で計算され、合計が月給として支給される場合が多いです。雇われている防水工であれば安定した月給を得る事が出来ますが、繁忙期であっても一定の額になります。逆に一人親方であったりフリーランスで働いている人にとっては、働いた分だけ給与が上がる夢のある仕事とも言えます。

独立して自分の裁量で働くか、会社に勤めて働くかで大きく労働環境は変わります。

年収

集合者統計データによると、防水工として就業している人は全国で約60万人程いて、月の労働時間が173時間に対して平均的な年収は約430万円となっています。またハローワークの求人統計データによると、月の求人賃金がおおよそ27万後半だそうです。

独立するためには

資格

防水工として独立するためにほぼ必須といっても過言ではないのが防水施工技能士の資格です。防水の技術を保証する国家資格で、各工法ごとに別種の資格があるので、専門性をアピールするためにもその分野の1級を取っておく事が独立への第一歩です。

開業資金

一人親方やフリーランスの職人として働く場合は、自分が専門としている工法に必要な資材や道具、移動のための車などで、約3か月分ぐらいの運転資金があれば問題なく働けるでしょう。

一方で建設業許可を取得して独立開業する場合には外部事務所や資本金も併せて約1000万円前後の資金が必要となるため、基本的には銀行融資を頼る必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は防水工の仕事における資格や年収、労働環境などについて解説させていただきました。始めるにあたって必要な資格は無いので、やる気と学ぶ気持ちがあれば誰でも防水工としての道を歩めます。興味をもった方は自治体や、弟子入り先を調べてみてはいかがでしょうか。